自分で調律したピアノで歌った話
ごきげんよう!
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
早いもので、いよいよあと数日で2024年が終わろうとしています!☃️
今年は私も色々なご家庭やホールで調律させていただいておりましたが、地味に嬉しかったのが「自分で調律したピアノで歌を歌ったこと」 です♬
私のことを知らないという方向けに、今一度私のプロフィールをざっくりご紹介しますが、
・石川県小松市に生まれ幼少期よりピアノを習う。
・ピアノを自分で直したくて ピアノ調律師を目指す。
・音楽を専門的に勉強するために、音楽系の高校 へ当時吹奏楽部で吹いていたチューバで入学する。
・高校卒業後に上京、専門学校へ入学しピアノ調律などを勉強する。
・色々縁があり、国立音楽大学声楽専修に入学し、大学院まで出てしまう。
という、異例とも言える経歴を持っています。
しかしながら、自分で企画した演奏会以外ではピアノを調律してそのピアノを自分も使うということはやったことがなく、たまにそういう話があっても「流石に出演もして調律は体力的にきついよね」 ということでやったことがなかったのです。
しかし、ついに先月、今月に「調律して歌も歌う」という経験を仕事としてしました✨
まずは先月11月25日(月) のお話から
この日は大学でとてもお世話になり、大学で教鞭取られているテノールの渡邉公威さんの門下発表会があるということで、そこで使うピアノのホール調律を行いました!
依頼を受けた時に公威さんから「井戸人もせっかくだから歌ってみない?」 と言って頂けたので、一曲歌わせて頂きました♪
曲は、ヴェルディ作曲 オペラ《リゴレット》より「彼女が攫われただと?!」です。
ちょうど勉強していて、どこかで歌いたいなと思っていたので、初めて人前で披露しました🤩
このアリアは劇中に出てくるマントヴァ公爵という貴族が、主人公リゴレットの娘ジルダに夜這いを仕掛け、自分の女になったと思った矢先、自身の屋敷に帰るとジルダが何者かに攫われたという知らせを聞きました。それを知った公爵は怒り、ジルダが流しているであろう涙を思い、悲しみにくれます。しかし、実は攫ったのはマントヴァ公爵の部下で、公爵に献上しようとしていたのでアリアは終わったあとすぐに会えるんですけどね笑。
このアリアを歌う日まで風を引いていて、中々喉の調子が戻らなかったのですが、なんとかその日に間に合わせることができ、最後まで歌い切ることができました...😭
歌のことばかり書いていたので、調律のことも書きたいと思います😅
今回行ったホールは多摩センター駅にあるパルテノン多摩の小ホールです。ピアノはSteinwayのフルコンで、かなり固めの音色だったので音がこもらないように注意しながら作業を行いました⚠️
そして、「このあと自分もこれ使って歌うんだよなー」 と思いつつ調律したので、かなり私好みの音色になってしまったと思いますが、気に入って下さって何よりでした😅
さて、この話はちょっと長くなってしまったので、記事は一旦ここまでにして、もう一つの話は次回に書きたいと思います😉
どうぞお楽しみに!!